例年の行事である十日ゑびすへ行きました。
今年は東京から戻って来ている山中悠嗣の予定に合わせ、8日にお参りをしました。
8日は招福祭と言われ祭典の初日です。
露店こそ営業していませんが、参拝者は想像以上に多く、社から続く行列は縄手通りまで達していました。
例年変わらないゑびす神社の様子に、心が和むと同時に、年が明けた事を感じさせられます。
我が家は元々から商売家系で、今も親戚のほとんどが経営者です。
そんな家に生まれ育った事から、幼い時よりゑびす神社に参る事は恒例行事でした。
小さい頃の記憶を思い起こすと、親に連れられ向う途中、阪急百貨店(現マルイ)のレストランで夕食を家族で頂き、参拝にいくというお決まりのコース。
途中、多くの露店が並んでいるので、親にせがんでくじ引きや、ベビーカステラを買ってもらったりと子供ながらに楽しく、待ち遠しい行事でした。
ゑびす神社といえば笹に色々な縁起物の飾り付けを吊り下げ、それぞれの家や会社に供えておきますが、今年も例年同様にGENETO京都事務所と東京事務所、pivoto工房の3カ所分を購入しました。
飾り物は祈願する内容によって違っており、僕達は前年度の景気や、我々が目指す目標によって飾り物も少しずつ変えて購入しています。
京都はなんと言っても文化が残っている都市です。
これは、建築や料理や言葉やメンタリティ、風習など多くが独特です。
建築では寺社仏閣は勿論ですが、街並を作り出す町家や、有名な近代建築も重要な都市の文化性を保つひとつです。
昨今おこっている京都会館の建替え問題や、新町通りにある松坂屋が取り壊される話等、京都が持っているバナキュラーな要素が失われつつあることは、建築業務に関わるはしくれとして、心痛む出来事です。
勿論、建築の保存は難しく、聞き方によると建築関係者のメンタリティ的な問題であると考えられる人も多いと思います。
また、ヨーロッパの様に残す事が重要ではなく、スクラップアンドビルドで日本は発展したと言う人も居ます。
しかし、京都にある名建築を残す事は、自分達の歴史やルーツを残す事でもあります。
つまり、それらは時代の文化として残る事で、次世代にとって有意義な存在へと醸造されるのではないかと思います。
京都では桂離宮しかりで、一昔前は注目されていない存在でも、時代が再検証し必要な存在である事に気づかされる時も来ます。
それだけのポテンシャルを持った建築は、やはりそのポテンシャルを建築に精通した人が語り、次世代に引き継ぐ事が重要なのでしょう。
今後も変わる事が無いであろう十日ゑびす参りの様に、京都の文化は京都に暮らす人々の力で残していける事を願います。
今年もいよいよ始まりです。
自分也に目標を立て、自分やGENETOにとって昨年以上の実りある年になるよう、精一杯色々な事柄に取り組んでいく決意と誓いを立てたゑびす神社参りでした。
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