2012年から始動するプロジェクトで、京都西陣にある老舗 服部織物との新製品開発プロジェクトがあります。
服部織物は天明年間(1781~1789)に滋賀県より京都に移り創業されて以来、約230年続いている老舗の織物店です。
そんな服部織物とGENETOがコラボレーションする事で、何が出来るのか個人的に楽しみなプロジェクトです。
年末最後の仕事は、服部織物 服部一正氏とミーティングです。
ミーティングに際し、GENETOとして今後の展開を模索する意味でも16ページ程度の内容に企画書をまとめました。
企画書の様な書類を作る事はよくある事ですが、ひとつのプロジェクトを企画するという事は、様々な想像をひとつのストーリーとしてまとめつつ、戦略も同時にイメージしながら立てていきます。
勿論、プロジェクトについて周辺のリサーチも、欠かさずおこなう等、企画書作成は本質を探り、理解する為にも入念に作成します。
今回我々は「ローカルコミュニティー」によるテーマを立てようと考えています。
色々な意味でローカルコミュニティーというテーマは、現代社会とは相性が良いと最近考えています。
この意味は、今後の展開をレポートする中で、書いていければと思いますが、一例をあげると地元(京都)であるとか、親しい内輪という意味でのローカルコミュニティではなく、より密に服部織物の利点、GENETOの利点を学び、理解しあえる関係性を構築し、深く互いを熟知した上で関われるコミュニティを指すという事です。
これまで他社がおこなった事例をみても分かりますが、伝統技術と現代デザインのコラボレーションによる商品開発はなかなか難しく、成功例は非常に少ないのが現実です。
それは、どちらかが一方的なイニシアチブを握り、プロジェクトのフレキシビリティを奪っていたか、それとも、伝統技術について深く学ばず、本質的な魅力を見いだせないままデザインされた物等、互いのビジネス環境や思考が真逆な場合が多いだけに、両者のバランスが結果的に崩れていたケースが多いと推測します。
今回、我々が最も注意すべきは、服部織物が作る西陣織という高度な技術力と、美術品としての美しさや完成度に、現代的なデザインが負けてしまうということです。
これに対しては、我々が服部織物の技術力をどこまで学び、理解できるかが鍵でしょう。
これまで以上に真摯に向き合っていかなければいけないと、心を新たにしています。
今回はメインプロデューサーを服部織物 服部一正氏にし、プロジェクトを進めて行きます。
服部氏とは一昨年、共同で革制品の開発プロジェクトで”Catalogue”というユニットを結成し、プロジェクトをご一緒しました。
それ以来の恊働となり、今から非常に楽しみです。
今後の展開を期待しつつ、第一期の成果品の発表は来年末を目処にプロジェクトが年明けから進められます。
進捗状況はこちらのブログでも、レポートしていこうと考えております。
関連記事
服部織物 株式会社(HP) ←
Catalogue関連記事はコチラとコチラ ←
GENETO
山中コ~ジ
/////// GENETO JOB OFFER ///////
GENETO京都事務所ではインターン及びオープンデスクを募集しています。
業務内容など詳しくは以下よりアクセスください。
GENETO is offering interns and opendesk.
Please contact to the following link.
You can find more information.
GENETO JOB←
