以前より知り合いだった造形家 青木秀憲先生にお声かけをいただき、
アトリエを訪問させていただきました。
今回は、ある作品をベネチアビエンナーレに出展するので、イタリアに持っていかれる前に観に来ないか?というお誘いを頂きました。
青木先生は、巨大なオブジェの第一人者とも言える方で、以前より著名な建築家と仕事をされていたり、建築のスケールのオブジェを作られるなど、造形家としてかなりの大御所の先生です。
そんな先生が見せてくださったものは、「反住器」のスチール製模型です。
これは以前、毛綱毅曠氏本人から頼まれて作られたそうです。
内部の構成など、ある程度のデフォルメがされていますが、ものすごく精巧に作られています。
この作品は、毛綱毅曠氏とのエピソードがつまっていて、当時の建築業界やデザイン業界のお話を伺うことができました。
アトリエは、磯崎新氏設計だそうです。
入ると、これまでの作品の模型が展示されていたり、モックアップが置かれていたり、独特な世界観をもった空間となっています。
印象的だったのは、このトーネットの椅子です。もともとは、ラタンで編まれていた座面と背をステンレスの薄板で編み直されています。
素材が金属になるだけで、全然違ってみてくるのは不思議です。
この椅子も、ステンレスに変更してから数十年が経つとのことでした。
この壁に掛けられているのは、レリーフと思いきや、玄関ドアらしいです。
あるマンションの玄関ドアとしてデザインされたらしく、鋳物でエッジの綺麗な状態になるまで、型の職人となんども議論をしたというお話をしてくださいました。
金属の扱いは、木に比べて困難ですが、完成するとその重厚感から産まれる場の空気感のようなものは一味違います。
青木先生は、多くの建築家ともコラボレーションをされていて、驚いたのですが、この写真に写っているオブジェに見覚えがある方もいると思います。
なんとこのオブジェは、京都信用金庫の建物の棟飾の様な存在のもので、小さい時から良く京都では、見かける存在でした。
京都信用金庫の建物は、以前は菊竹清訓氏設計で京都市内に多く建てられました。
そのオブジェをデザインされたとは、驚きでした。
現在の建築業界やデザイン業界を作ってこられた方の一人に、実際にお会いしてゆっくりとお話をして頂ける機会を得られて幸せな時間でした。
青木先生は、現在もチャレンジングな作品を構想されていて、刺激もいただけました。
また、お話を伺わせていただきたいものです。
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造形家 青木秀憲先生のアトリエ訪問 by 山中悠嗣
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