pivotoの二人が施工をおこなっている群馬の現場へ行きました。
彼らが京都を離れて、そろそろ一月になります。
今回のプロジェクトはpivotoにとって史上最も難易度が高く、スケールが大きいという大変な仕事です。
僕が群馬の現場へ行くのは地鎮祭以来ですが、地域サーベイへ行ったときと合わせると今回で3度目です。
現場では2つ目のフレームが取り付けられようという最中でした。
一つ一つが非常に大きく、一人で作る制作限界を大幅に超えたフレームは、まさに家具のスケールからは逸脱した建築に近いスケールであると思います。
フレーム作業と同時に、検討作業が進められているのは、多角形の屋根パーツです。
柱梁の構造となるフレームと、それを覆う表皮の様な面材を組み合わせる事で一つの構造体として成立する為、化粧として多角形の面を作る事とは意味が違います。
その為、フレームと面の接点、面と面の接点は高いクオリティで接していないと成り立ちません。
この作業は想定していた事ですが非常に難易度が高く、pivotoの二人を苦しめています。
今回は僕の他にも、山下麻子や写真家の近藤泰岳氏、インタ-ンで来ているAndersという4名が現場に行きました。
群馬に到着するなり作業を手伝うこととなり、如何に現場が戦場であるかがよく分かります。
現場を所狭しと動き回る黄色いヘルメットが、過酷な現場イメージをコミカルに演出してくれています。
壁面とフレームのディテール
正対して撮影しているのでフレームの断面形状は分かりにくいですが、12mm合板の断面はそれぞれ微妙な角度で切断されており、上から貼られる面との隙間ができないディテールとなっています。
この技術はやはり彼らが家具職人である為、高い精度で作れるのだと感じました。
今回のプロジェクトを実行しようと言う決意に我々が行き着いた理由の一つは、彼らの技術とモチベーションに裏付けられているんだとも感じました。
大きなフレームを支えるAndersは、常に力持ちぶりを発揮してくれました。
また、写真家であるにも関わらず、pivotoの現場作業を手伝ってくれる近藤氏には感謝です。
特に近藤氏は現場の様子を撮影しながら、施工も手伝うという働きぶりはまさにGENETOに同行する戦場カメラマンです。
我々は2日間、群馬に滞在しました。
帰り際に皆で記念撮影し、現場を後にしました。
pivotoの群馬での作業は10月中旬くらいまでかかりそうです。
現場作業をおこなっているクライアントの須永一久氏と奥様、pivotoのミスター/白栄一郎とオープンデスクで手伝ってくれている伊藤惇君/吉澤健太君には是非とも安全に気をつけながら頑張って頂きたいです。
GENETO
山中コ~ジ
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