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2nd プレゼンテーションに向けて by 山中コ〜ジ

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5月に1st プレゼンテーションをおこなって以来、2度目となるMRT-HOUSEのプレゼンテーションに向けた案を作っています。
今回も3案作る事になりました。
前回、最もレスポンスが良かった半分棟案の改良案、更に分棟を強めている案、これまでとは文脈が違う1棟案の合計3案を今回は提案します。

今回のプロジェクトに対するプログラム(敷地、家族構成、予算、etc)がある程度の汎用性を持っているので、必然的な決定力のある”best案"には結実しにくく、むしろ様々な可能性がある中で最も"better案"とされるものになるかもしれません。
結果はどうなるか分かりませんが、検討する余地のある事は全て試そうと言うことで、極力様々な案を考えるようにしています。

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今回の提案で我々が意識し出した事は、案のカテゴライズについてです。
それは、あっさりした健康的な草食系と、油っぽい不健康な肉食系についてです。
これは、村上隆氏の芸術闘争論を読み、ヒントとなったことですが、著者が書いている双方の比較が建築の比較と置き換えがし易く、2つの相反するカテゴライズが意外と今回のプロジェクトを考える際に役立ちました。
つまり、草食系は健康的なので人気はあるが、肉食系は不健康であるものの、人にとって無くてはならないもの。

そういう観点で世の中の建築家が設計した建築の作風と、それらの建築家の仕事量を比べると非常に面白い統計が朧げながらに見えてきます。
これは、建築の設計に秘められたコンテクストやコンセプチャルな側面を比べている訳ではなく、あくまで建築家という職業に従事していない素人が判断できる見た目についてです。

例えば、和風建築という建築のジャンルは日本人なら誰しもが好きで理解し易い、いわば”草食系”といえます。
他にも、住宅メーカーでも考えている程度の、デザインされている家もそうでしょうし、それとの差があまりない建築家の作品も”草食系”と言えるでしょう。
それに対して、素人にとっては理解し難いホワイトキューブの様な家や、造形的な家はいわゆる”肉食系”だと思います。
肉食系に比べると、一見したら生活は豊かに見えるし、自分がその場に居るという実感がわき易い。
やはり、ほとんどの人は草食系に走る訳です。
特殊な建築家を除いて、草食系の設計をする建築家はやはり仕事量が多い事が朧げながらに見えてきます。

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これは草食系だとか、肉食系だとか所員と話しながら、3案をそれぞれカテゴライズして行くことで、建築をまた違った角度から見つめなおす事ができました。
結果的に、どうしてもGENETOは肉食系を少し入れたくなる。
野菜を煮るだけは無く、少し肉も入れて炒めたいという話になる訳です。
草食系に一貫すると、もっと仕事が入るかも知れないなと、冗談で話しながら。


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今回はそう言った意味で、限りなく草食系に寄った案、肉食系に寄った案、どちらともない中間の案とにバランスよく分けられたと思います。

クライアントにとっては草食系は理解し易いでしょうが、できるだけ幅の広い可能性をフラットに見てもらい、本当に求めている内容を見つけ出して行ければと考えています。




GENETO

山中コ~ジ




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