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新しいGENETO京都事務所 現場施工編 by 山中コ〜ジ

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$GENETO-GENETO京都事務所

工房でそれぞれに切り分け、塗装まで終えた合板のパーツが、施工する現場となるGENETO京都事務所に届けられました。
ここからは事務所の空間に合わせて設置していきます。

$GENETO-GENETO京都事務所

GENETO京都事務所が入っている京町家は、築100年前後の木造住宅だけあり、壁から床まで正確な面は何処もありません。
つまり垂直面と水平面はほとんどなく、各出角が直角で無い事から寸法もそれぞれに異なるということです。
その為、図面を元にしながらも、5%ほど大きめに作られて来たパーツを、現場のリアルなスケールに合わせて補正しながら作ります。
この作業は想定していた事ですが、臨機応変な判断と経験が必要となってきます。

$GENETO-GENETO京都事務所

今回我々が設計した棚は、平滑な面で構成されていない、多角形の面を切り取ったかの様な形状となっています。
理由として、一点目はこれまでにもブログで書いた様に、人の動線と視線から、必要最大限のボリュームの輪郭を見つけ出し、切り取った形となっていること。
二点目は上述した様に垂直面と水平面が少ない事から、床や壁の歪みを吸収する働きも多角形の棚で担保すること。
三点目は棚に入れる物との関係性で、色々なスケールの書籍を入れる事が求められ、それらに対して部分的な処理で対応するのでは無く、延べで色々なスケールの書籍を包含できる棚で対応しようとしていることです。

それらを考慮に入れ、色々な形状のスタディを重ねてできて来た独自のものが現在の形状です。

$GENETO-GENETO京都事務所

作業は大幅に遅れながらも、3日目の夕方に事務所スペース西側の天板が取り付けられました。
ここまでで施工は全体の60%程度を終えることができました。

$GENETO-GENETO京都事務所

時間のかかる仕事は続きます。
写真の様に多角形をした棚ですが、縦板と横板により構成されるため、縦と横が交差する部分にはギャップが宿命的に発生します。
そのギャップを鉋で削り合わせていく作業があります。
これは、技術が必要とされる作業ですが、GENETOにとってフラッグシップとなる事務所なので、その辺りも様々な処理方法を駆使しながらギャップを調整しています。

今週末(18日)には一般の方々向けに、オープニングイベントが開催されます。
それまでには何とか形になるよう、目下、急ピッチで作業は進められています。


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余談ですが、事務所での作業中、ミスターがコンセントを移設している最中起こった事件を、たまたまビデオで撮影していました。
現場は想像以上に危険がつきまといます。
油断は禁物である事を、痛感させられた珍事件でした。





GENETO
山中コ~ジ




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GENETO NEW KYOTO OFFICE OPENING


$GENETO-GENETO NEW OFFICE
昨年9月に引っ越しをしましたGENETO京都事務所が、お披露目を兼ねたオープニングパーティーを開催いたします。
GENETOの作品にご興味有る方は、是非ともこれを機会にご来場ください。

詳しくはコチラ

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