TANADAピースギャラリーで、吉田恒氏による作品展”有職故実”のレセプションパーティーが開催されました。
今年では一二を争う程、多くのお客様がTANADAピースギャラリーに集まり、有職故実のオープニングを祝いました。
既に何度もブログでも書いた事ですが、今回は伝統工芸の作品展です。
また、伝統工芸とひと言でいっても、神事・神具について扱った内容なので、非常に奥が深い作品展です。
当日会場には、吉田装束店関連の伝統工芸に携わる方々、オーナー大植ご夫妻のご友人、GENETOの知り合い関係等、バラエティに富んだ方々が会場に集まり、楽しく色々な会話を楽しむことができた一時でした。
地元の住民と他地域の方々のコミュニティが、少しずつですが作られている事が分かる一場面でした。
空間に浮遊する神官装束です。
この装束は1000年近く、なにも変わらず同じ形状を守っているとのこと。
今の着物の原型ともいえます。
この”普遍性”が日本独自の文化でもあると、吉田氏は語られます。
そして、空間に浮遊する装束を見ながら、JIDAIYA ARASHIYAMAのプロジェクト時に感じた、日本の衣裳は平面で出来上がっている事を再確認する事ができました。
平面の連続で、ひとつの装束ができています。
烏帽子も同じ様にできていたりと、面の構成を非常に重視しています。
単純に考えると、立体物を理解するまで進化していないという仮説も立てられますが、着る事で立体的になるので、立体物に目が向かなかったとは考えにくい。
そこで、よく考えると装束しかり、着物や帯も、絵が描かれている場合が多く、その絵が平面的でないと美しく見えない。
更に、そんな着物は衣紋掛けで平面的に掛け、美しく飾ります。
飾った場合、非常に美しい美術品となる事も意識した存在だったのでしょう。
それと同時に平面で構成されている着物は、折りたたみが非常にシステマチックにできているので、かなりコンパクトに畳み収納する事ができます。
つまり、美術と用途を兼ね備えさせた存在となったのでしょう。
レセプションパーティーでは、吉田恒氏とインタビュアー原麻由美によるトークショーも開催されました。
トークショーの話は日本人のメンタリティが何処から来ているのか等、非常に興味深い話が語られました。
トークショー後はTANADAピースギャラリー初となる井原季子氏による”笙”の演奏がおこなわれました。
雲の切れ間から光が差し込む様子をイメージして、笙の音色を聞いてほしいと言う吉田氏の呼びかけに応えて聞いていると、本当にそのような気分にさせられました。
自分が雲に昇って行く様な、そんな厳かな気持ちにさせられます。
また、TANADAピースギャラリーがどれくらい反響するかという、設計した当人ならではの心配も、なんとか問題なく良い音色で聴けた、非常にホッとする瞬間でもありました。
色々と考えさせられる有職故実の作品展と、レセプションパーティーでした。
吉田装束店 吉田恒による作品展”有職故実”は今月30日までです。
是非ともご来場ください。
有職故実について詳しくはコチラ ←

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