工事現場は竣工が近づくに連れて、私達がイメージしながら図面に描いていたところが実物として見えてきます。
中でも初めて試すディテールや素材は期待半分と不安が半分で、現場にて設置される前後は非常にストレスを感じる時間です。
データをプリントした特殊フィルムが貼られた硝子です。
初めて使う素材だった事と、プリントする図案の善し悪しを確認するため、サンプルを数種類作って頂き検討を行いました。
これは赤羽公平氏(清川硝子)の提案によって採用したものです。
彼とはL'angolinoはじめ、多くのプロジェクトを共にしているので、我々が求めている様々な事柄に対して、提案や挑戦をしてくれるパートーナー的な存在です。
二階客室のウッドフレームは建築自体が持っている歪みを吸収する意味合いを持って取り組みましたが、実際は想像以上に難しい現場となりました。
特に交差するウッドフレームは3次曲面となってぶつかり合うため、現場に取り付けられてからの微調整は非常に時間がかかっていました。
オリジナルで作った壁紙は壁面から天井面へシームレスに繋げるため、入角をラウンドさせた上から貼り込んでいきます。
この作業は正確な貼り繋ぎが必要だったため、何度も失敗を繰り返しながらの作業でした。
八百忠オリジナルの椅子も作りました。
椅子をデザインしたのは山下麻子で、pivotoが制作しております。
椅子のデザインについては、いずれpivoto blogにて語られると思いますが、このデザインで注意したのは置かれる居室の広さと、和食を食べる机と椅子の高さや幅等の関係性についてです。
クライアントが最後にこだわられたのは、建物を取り囲むようにある庭園についてでした。
既に残っている既存の庭と、新たな庭の微調整は僕が直接行い、新たに作る庭は西造園が施工してくれました。
庭は図面と現実のギャップが必ず出てくるので、図面よりも現場での作業がメインとなります。
図面には無いライブ感が作っていて非常に面白い。
いよいよ竣工に向けて秒読み段階となってきました。
現場管理の帰りに脚を少しだけ伸ばして訪れた玉水川の桜。
毎年、この桜を目当てにたくさんの観光客が訪れるそうです。
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