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アクシデントと代替案 by 山中コ〜ジ

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大屋根案で進んでいたMRT-HOUSEのプロジェクトですが、大きな転換を求められる事が発生し、現行案に大きく手を加える事となりました。
 
すなわち、大屋根を数枚の屋根に変えるということ。
この大転換はこれまで積み上げて来たプロジェクトを、思いのほか後退させることとなりました。

mrt-house

我々設計者だけではなく、構造家にクライアントも含めた設計の組み立て直しをおこないました。

新案に向けては妥協案ではなく、この機会に前回案を上回る計画を目指すことを共通の合い言葉に、かなりの時間をかけたスタディを繰り返しました。

mrt-house

分棟の様に各居室を配置する平面計画はそのままに、分棟となる棟毎に屋根をかけていくこととしました。
結果的には大屋根案よりも、より分棟を意識した空間構成ができるため、コンセプトと空間がよりシンクロしてきました。

mrt-house

これまでの大屋根案を踏襲するのは、合板フレームによる架構を屋根に用いる事です。
合板フレームを多用する建築の工法はL'angolino Project(群馬県 館林市)により、既に実現させており、更に昨年は岐阜県の木材試験場にて材料強度についての耐久試験もおこなっている我々独自の工法です。

そんな工法を用い、今回は空間に”くびれ”を作り分棟の様に分けつつ、一体的な空間の気積とシークエンスを作ろうと考えました。
独特の空間を生みだすフレームは、大屋根案を遥かに凌ぐ空間となることが予想され、我々の想像以上に面白くクリエイティブな空間となりそうです。
ただし、設計/構造/施工の面で難易度が上がっている事も確かで、スタディ模型によってどんな建築になるのか、我々の想像を具現化する作業は手探り状態から始める事となりました。



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山中コ~ジ

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