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仕上げ作業 by 山中コ〜ジ

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八百忠 工事現場2

八百忠の現場、仕上げ作業の様子。
昭和8年と27年に建てられた八百忠本店は、工事を進める度に手を加える箇所が出て来ます。
既存の修正は仕上げ前におこなうため、仕上げ工事のフェーズに入るまでは非常に時間がかかりました。
仕上げ作業からはアムザ工務店に加え、pivotoの作業領域が多くなって来ます。

八百忠 工事現場2

これまでもブログで書いている通り、今回最も時間をかけて取り組んだのが手作りの壁紙でした。
pivoto工房にて一枚ずつ紙を漉き、指によってテクスチャーを付けています。
この作業は2ヶ月間毎日の様に続けられました。

八百忠 工事現場2

貼り方も何度も検討が重ねられ、現在の時点で最もベストとされる工法で壁に貼っていきます。
色やテクスチャーに微妙な違いが生まれていて、非常に味わいのある壁が出来上がりました。
既製品の均一なクオリティを善しとする人には分からないでしょうが、一枚ずつ一人の人間が心を込めて作った紙は、壁紙メーカーが作った和紙風壁紙よりも日本の和紙に本質的に近い物を感じます。
今の時代において、この仕事がGENETOのプロジェクトにて実現できた事は非常に嬉しいことです。

八百忠 工事現場2

客室も徐々に完成が見えて来ました。
このプロジェクトの照明は全てライティングデザイナー菊原啓子氏による仕事で、一緒にプロジェクトを共にするのは今回が初めてでした。
互いの距離感を掴む所から始まったプロジェクトですが、空間に光が灯された時、彼女の繊細な心配りが空間の印象に結実していて良かったと感じました。
このプロジェクトを通して合板にどれくらいの光が透過するかなど、実に多くのデータを得る事ができ、今後への大きな収穫にもなりました。

八百忠 工事現場2

建築の外壁もできてきました。
八百忠本店の新たなマークをデザインソースにステンレスをレーザーで打ち抜いた看板兼外壁。
看板らしい物が必要ではなく、建築が地域に対して存在感という新たな看板に変わる存在となることを目指しました。
古くからある塀を作る工法”大和張り”と、大きなステンレスの面材が同面で収まっている外壁は、模型で見ているよりもダイナミックな印象を持ちました。


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