先日TANADAピースギャラリーにて開催されました”吉田装束店 吉田恒作品展 有職故実”の吉田恒氏が自身の作品を撮影するため、JIDAIYA ARASHIYAMAの写真スタジオを借りられました。
JIDAIYA ARASHIYAMAは今年4月に竣工したGENETOの最新作で、我々にしては珍しく、商業空間でもあります。
今回の撮影は僕には直接関係なかったのですが、JIDAIYA ARASHIYAMAの空間が多様な状況で使われいる様子を確認するため、現場へ行く事としました。
JIDAIYA ARASHIYAMAの計画当初は他業者に貸す等、空間の汎用性は考えられていませんでした。
しかし、せっかく古い日本家屋をリノベーションして、新しく生まれ変わらせるなら、ひとつの用途に拘らない、もっと地域とコミュニティを持つことができる。包容力というべきか汎用性を持った空間にしてはどうかという提案のもと、大きな空間を作る事になりました。
そんな経緯から、JIDAIYA ARASHIYAMAマネージャーの中川ゆか氏協力のもと、吉田装束店の作品撮影が実現しました。
撮影されているのは、神社で使われる様々な作品です。
撮影は写真家 近藤泰岳氏。
TANADAピースギャラリーでの有職故実の記録撮影後、吉田恒氏の作品を専属で撮る存在へとなっていました。
こんなコミュニティが非常に嬉しいことです。
しばらく見ていると、なかなか目にしない作品を見ることができます。
装束店は日本に40社程度しか残っていないらしく、その20社近くが京都にあり、残りは東京と名古屋に分散しているという、非常に希少な職種であると同時に、貴重な作品でもあります。
半年ぶりに訪れたJIDAIYA ARASHIYAMAです。
一年間を通じて色々な状況での問題点を聴きながら少しずつ手を加えることで、より使用者と来客に近い空間へとブラッシュアップしていければと考えています。
竣工した時、完成度100%という建築はなかなかありません。
大金をつぎ込み、過剰な設計をおこない、様々な要件を充実させたところで、実際の使い方や自然との関わりは、少しずつ違っていたり、変わって行ったりするものです。
そんな事から、長くブラッシュアップしていけるだけのスペックを、我々は如何に建築に与えることができるか。
言い換えると、残す事ができるか。
そんな事も、常に考えて設計をしていたりもします。
撮影が終わり、中川ゆか氏、吉田恒氏、近藤泰岳と僕で近くのステーキハウス”ピーピング・トム”へ行きました。
ここのステーキは「ピーピング・トムオリジナル加工USAビーフ」が使われているとかで、ある種面白い。
現場中は関係者の方々と、何度か訪れた思いでのあるお店です。
とても、レアで良い雰囲気です。
上記に書いた復唱に近い事となりますが、TANADAピースギャラリーやJIDAIYA ARASHIYAMAを通して、地域コミュニティーが活性化し、地域の人々に開かれた建築となる様な設計を今後も続けて行きたいと考える撮影に立ち合った夜でした。
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