2012年も年の瀬となったところで、久しぶりに家具家-KAGUKA-のクライアントからメンテナンスの連絡を頂きました。
メンテナンスの内容は屋外階段の錆を落とし、再度塗装を行う事でした。
屋外階段の事を振り返ると、施工方法と予算の関係から溶融亜鉛メッキを諦め錆び止めとOP塗装を選択しました。
そして、竣工後3年を目処に再度塗装をおこないましょうと話していましたが、気がつけば8年の歳月が経っていました。
8年も経つとクライアントの家族形態も変化を遂げていると同時に、階段の錆具合もなかなかの物です。両者を照らし合わせながら時間の経過を感じたりします。
今回はpivoto ミスター(辻井啓司)が塗装をおこないました。
家具家の内部に入っている家具は、彼にとってGENETOで本格的に活動しだした最初の仕事です。
もちろん、僕にとっても新築の住宅をGENETOとして設計したのは初めての経験だった訳です。
僕もミスターも共に25歳でした。
現場の施工はGENETOと山下組で行いましたが、要領を得ない所に建築と家具の取り合いが非常に難しく、予定より2ヶ月から3ヶ月ほど遅れての竣工で、工務店として請負していただいた山下組には多いに迷惑をかけたりもしました。
そう言う意味でも、苦い思い出も少しある印象深いプロジェクトでした。
竣工当時の様に美しく塗り直された屋外階段は、当時の感動を思い出させてくれます。
当時は階段のディテールをひとつひとつ考えながら作って頂きました。
僕にとっては家具家の設計で非常に難しい所のひとつが階段でした。
何度も何度も設計図を描き直したものです。
そうして現場で出来上がっていく階段を見て、リアルな物を設計する事の意味を痛感し、強く感動した事を覚えています。
25歳の僕が建築と向き合った片鱗が、家具家には赤裸裸に残っています。
今回はまるで家具家に呼ばれた様な気分になりました。
25歳の山中コ~ジが今の山中コ~ジへメッセージを送ってくれた一日でした。
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