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GENETO EXHIBITON 2012 ART MOBILEについて by 山中コ〜ジ

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$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

9月6日から18日までの期間で開催されたGENETO EXHIBITON 2012 ” ART MOBILE -人々が集える小さな公共の場所- ” について、書き記しておこうと思いつつ、とうとう10月になってしまいました。
我々にとってART MOBILEの存在は、夢や希望が詰まった建築であると恥ずかしながら真剣に考えています。
それは何故かという問いに対して今は応えるのではなく、今後の活動を通して実践し、立証して行ければと考えています。

$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

TANADAピースギャラリーの設計を担当して以来、様々なシーンで小さなコミュニティが持つ可能性のバリエーションを見る機会に恵まれてきました。
更に書き加えると、TANADA以前から京都で活動しているAS2というアートイベントを通した、アーティストとの関係性や、アートを媒体として生まれるコミュニティの存在と、その意義深さに気付き出した数年間でした。
経験値としてはまだまだ未熟であるものの、我々が実体験を通して育み試行錯誤してきた経験が、ART MOBILEの基本的な礎となっています。

GENETO-ART MOBILE @ OZONE

ART MOBILEの設計を通して、得られた良い経験は建築と土地との接点についてでした。
これまで建築を考える際、重要だった事柄の一つは土地との接点についてでした。
建築は宿命的に、建てる敷地に一生涯縛られる訳ですから、建築と土地の接点は非常に重要となる訳です。
ある意味で土地には助けられたり、時には難題を突きつけられたりするのですが、それぞれに対しての答えが必ず導きだされる事は言うまでもありません。

それに引き換え、ART MOBILEは移動する事を前提としたギャラリーですから、これまでの考え方とはそもそも違っていました。
世界中の様々な敷地において、柔軟に対応できる必要があるからです。
それだけに今回のプロジェクトでは土地との接点について、特別な回答が求められ、非常に多くの時間を費やして議論し考えました。

$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

レセプションパーティーについて
レセプションパーティーには多くのお客様に来て頂きました。
来客数はカウントこそしていませんが、我々の想像を遥かに上回りました。
様々な人々と出会い、ART MOBILEの説明をするだけでなく、建築についてインタラクティブコンテンツについて、アートや社会情勢について話したりと、有意義な時間を過ごすことができました。

$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

当日、多くのお客様と話しながら、開場を見渡し自分がART MOBILEを設計しながら考えていたシーンと、現実とを照らし合わせていました。
どういった人々の溜まりと動線、シークエンス、周りの空間とART MOBILEの関係性が発生しているのか。
ケーススタディとしては又と無いチャンスなので、限られた時間の中で、出来る限り様々なシーンを見て回りました。
改めて学ぶ事が非常に多い有意義な体験でした。

$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

逆三角錐が連続する大小様々な空間の至る所で、会話を楽しんだり作品を見たりする人々の様子がありました。
何気ないシーンではあるものの、従来の一般的な建築とは違った、もう少し人々に近い存在であった様にも感じました。
その近い存在は、人の身体スケールの延長から建築を作っているからであると考えています。

$GENETO-ART MOBILE @ OZONE


GENETO-ART MOBILE @ OZONE


GENETO-ART MOBILE @ OZONE


$GENETO-ART MOBILE @ OZONE

今回の作品展を通して印象に残った事は他にもあります。

長年お世話になっている方や、数年ぶりにお会いできた方、現在プロジェクトをしているProject-KAZやMRT-HOUSEのクライアントや、日は違いましたがGENETOの処女作とも言うべき家具家(KAGUKA)の施工をおこなってくださった工務店の社長、TANADAピースギャラリーのオーナーが来てくださった事でした。
勿論、どなたも東京在住ではありません。京都や群馬等、非常に遠い場所からわざわざご来場下さいました。
色々な人々により、GENETOはこれまでやってこれたのだと、改めて痛感した出来事でした。


建築は様々な側面で重要といえる要素が複合しています。
論理性、スケール、歴史、意匠、構造、経済性などあげればきりがありません。
ただ、もっとも忘れられがちなのが”人々に親しまれる”という、抽象的でありながらも、人間が使う段階で非常に重要な要素です。
そんな建築を設計できる事ができれば、どれだけ意味のある仕事だろうか。

我々が小さなコミュニティを生みだす建築について、これまでから考えてきましたが、その到達点の一つが見えて来た今回の作品展だったと感じています。



最後になりましたが、ART MOBILEを作るにあたり、多くの方々のご協力を賜りました。
作品展の切っ掛けを作ってくださった長井美暁様
リビングデザインセンターOZONEの安藤幸子様、溝口峰隆様、中山達也様
ART MOBILEの構造をアドバイスしてくださった満田衛資様
GENETO EXHIBITONに同行し撮影をし続けてくださった近藤泰岳様
ART MOBILEのデザインや設計、制作と設営から会期中の会場当番など、多くの力を貸してくれたインターンやオープンデスクの学生達

本当にありがとうございました。



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GENETO
山中コ~ジ





$GENETO-ART MOBILE LOGOMARK







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$GENETO-GENETOで家を建てること
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