京都市伏見区で計画中の住宅プロジェクトMRT-HOUSEは、3度目のプレゼンテーションを行いました。
今回は前回のミーティングを反映させた2案を用意しました。
初めてプレゼンテーションした3案から今回で8案目となります。
8案も出せば流石にクライアントの住宅に対する考え方と、我々の考え方の足並みが揃って来ている様に感じだしています。
D2案
前回のミーティングでもう少し詳しく案の可能性を探る事としたD2案からです。
大きな屋根をかけることで、大きな大空間を実現すると同時に、内部の間仕切りのほとんどを家具にする事で、より身体的に近く緻密な設計をしようという案です。
この案はイギリスから来ていたインターン Georgina Walkerが主に担当して作り、KAGUKA やDG-HOUSEというGENETOがこれまで取り組んで来た建築と家具の中間くらいの存在で、建築の内部を作って行くという一連の系譜を継承している案とも言えます。
DE案
前回提案した分棟案と、大屋根案をプラスした案です。
内部は4つのプログラムを持った分棟でありながら、一つの大きな屋根が分棟を全て包み込むとういう案で、大小様々なボリュームをもった空間が大屋根の内部に生まれます。
各棟の間は外部の庭が入り込んでいるため、C案の要素も多いに盛り込まれている計画でもあります。
今回提案した2案共に大屋根をかける、まさに藁葺屋根の様な表現がなされています。
それは、風致地区に指定されながらも、伏見区の山手にある住宅街には、京都市内で見られる様ないわゆる奥に深い京町家は建っていません。
もう少し他都市の村落で見かける様式の住宅があるエリアでもあるので、そう言ったイメージの建築となるのではないかと朧げながらに方向性は見えてきました。
今回のプレゼンテーションで、よりクライアントと我々の目指すべき地点を見つけ出せたのではないかと感じています。
一案ずつ提案する度に、クライアントはその家で暮らすイメージをされ、その中で繰り広げられるシーンを皆で話し合います。
馬鹿げた様にも思えますが、この会話の中にクライアントが持つ独自の生活感が滲み出ています。
その滲み出た生活感の片鱗から、実生活ではどう言ったシーンが繰り広げられるのか我々なりにも想像してみます。
そんな事に思いを巡らせるクライアントとの意義深いミーティングでした。
今回のプロジェクトも基本計画にゆっくりと時間をとっています。
急ぐよりもじっくりと考えるプロジェクトの方が結果、非常に考え抜かれた建築になる場合が多い。
MRT-HOUSEのクライアントは、ある程度の期限を想定しながら1年スパンで建てようと話しており、互いにじっくりと話し合う時間を少しでも多く取れればと願っています。
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山中コ~ジ
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