9月6日から始まったGENETO EXHIBITION 2012 "ART MOBILE"に向け、前日は朝から搬入と設営がおこなわれました。
前回、このブログでも書いた様に1セットだけを京都では仮組したものの、3セット全てを同時に組み立てるという作業は、我々にとっては初めての経験で不安の付きまとう作業でした。
それでも、多くの学生やインターンの協力を得ることができ、何とか設営を無事終了する事ができました。
色々な作業があるため会場に着くなり分担して作業が進められていきます。
ART MOBILEはタイベックと言う特殊な素材の白いテキスタイルが、最も重要な構成要素です。
皺になり易い素材であるため、会場では全てのタイベックにアイロンがかけられます。
サインとなるシートを硝子面に貼る事も我々の仕事。
こちらもオープンデスクの二人が貼ってくれています。
身長が高い海外インターンチームは、ART MOBILEについた埃を取り除く作業にあたります。
京都から同行してくれた写真家の近藤泰岳氏も、組み立てられている様子を写真に記録してくれています。
近藤氏はGENETOと共に何処へも同行する、まさに専属の戦場カメラマン状態です。
今回のART MOBILE projectは移動ギャラリーというだけではなく、新たな可能性を持ち込むことになったインタラクティブコンテンツのディレクター 平野 北斗氏も会場でリハーサルをしてくれました。
設営の状況について、記録しておくべき事を書いておくと、3セット分のART MOBILEを立てた時点で、想定していた通りのトラブルに見舞われました。
それは、3つの逆円錐を繋げて出来上がる1セットと、そのセットが3セット組み合わさる事で生まれる新たな応力によるART MOBILE本体の変形です。
つまり、力がまんべんなく伝わらなくなり、数カ所にタワミが出来てしまいました。
模型でも多少は出て来ていた現象が、しっかりと出てしまった訳です。
これには考えさせられましたが、初めてのプロジェクトには現場での困難はつきものです。
この様な現場でのトラブルはGENETOを始めた10年前から経験しているといって過言ではありません。むしろ、以前の方が経験値が少ないのでトラブル続きでした。
当時は絶望感に見舞われたり、混乱したりと適切な対処法を導き出すまでに相当時間を費やしていました。
そんな時期から10年近く経ち、流石に以前の様な状態には陥らないまでも、現場で味わう緊張感は特別です。
しかし、適切な判断を求められているという状況はとても心地よく感じる様にもなりました。
つまり、問題点を見つけ、解決する為に必要な実験材料でありタイミングでもあるからです。
このタイミングを逃すものかと、数回の試行錯誤を重ねてどうするべきかのデータを収集し、適切と判断できる方法で再度構成しなおしました。
試行錯誤は今後も続きますが、以降に結びつけることができたART MOBILEの設営でした。
また、GENETOチームと共に行動してくださった平野北斗氏、近藤泰岳氏、学生の皆さんと海外インターンには心から感謝すると同時に、一緒に出来た事は我々にとって非常に幸運であったと確信しています。
会期は今月18日までです。
もし、お時間ございましたら是非ともリビングデザインセンターOZONEにてART MOBILEをご高覧ください。
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GENETO
山中コ~ジ
//// GENETOで家を建てること vol.1 ////

"GENETOで家を建てること"というパンフレットが出来上がりました。
このパンフレットでは、GENETOが取り組む姿勢や長所、どういったプロセスで設計をしているのか、費用はどれくらいか。
また、設計期間や工期について、他社との比較を交えつつ分かり易く解説しております。
GENETOについて少しでもご興味のある方、現在家作りについてご興味を持たれている方は是非ともご一読ください。
パンフレットは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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